News & Topics

ニュース&トピックス

ARCHIVES

一覧

2024.01.22

高2 金融に関する講座が行われました

生徒たちは18歳で成年を迎えると、社会の様々な仕組みの中に、責任ある経済主体として参加することになります。
この日は、いよいよ1年後に成年を迎える高校2年生を対象に、日本ファイナンシャルプランナー協会から講師の方をお招きして、金融に関する講座を行いました。

生徒たちは将来はどんな立場で社会貢献していくかについて、それぞれに具体的なビジョンを描いていますが、働く大人を取り巻く仕組みについては、初めて知ることが多かったようです。
1時間目は、働き方やお金を運用することについて、様々な制度を具体的に学び、働き方の多様な形態や保険と貯蓄について、それぞれのメリット・デメリットを考えました。
また、お金を増やすための仕組みとして、金融商品の特性を知り、収益性とリスクを天秤にかけて判断することの重要性を実感していたようです。
今年から始まった新NISAの特徴に至るまで、網羅的で具体的な説明を受けることができました。

2時間目には、18歳から可能となる消費契約について学びました。
クレジット契約やインターネットを利用した契約を事例として、契約が成立するタイミングや、契約解除(クーリング・オフ)の可否などを確認しました。
未成年者が、親権者の同意なく行った契約については取消権を行使できますが、18歳となり成人した場合は、高校生であっても取消権を行使することはできません。
両者の合意に基づいて契約が成立することを踏まえ、契約を取り交わす際には慎重さが求められることを実感していたようです。

生徒たちは2時間の講義を通して、自ら情報を収集し、適切な経済行動を選択することの重要性を考えることができたようでした。
ファイナンシャルプランについて考えることは、自分の人生を具体的に思い描き、責任を持って行動することに他なりません。
来年度、18歳の誕生日を迎えると、生徒たちはいよいよ成人となります。
この講座は、自己の生き方を主体的に思い描く好機となったことでしょう。

>詳しくはこちら

2024.01.19

第7回中高等学校対抗交渉コンペティションで優勝しました

昨年末の12月17日(日)に開催された「第7回中高等学校対抗交渉コンペティション」において、初出場の高校1年S.Yさん、I.Sさん、F.Aさん、S.Mさんのチームが、見事優勝いたしました。

この大会は、学習指導要領の「社会」や「公民」において示される社会参画する力や合意形成する力を育み、アメリカ全土のロースクールではほぼ必修科目となりつつある「交渉学」の考え方や技能を身に付けることを目的に、2017年により開催されている大会です。

今回の交渉テーマは「漁業規制に関する国際的な商取引についての交渉」でした。
架空の2国が、該当海域での漁獲量減少をはじめとした漁業問題や貿易などに関して、交渉を行っていきます。
参加校は、赤白国を代表するレッド社と青黒国を代表するブルー社に分かれ、事前に配られた資料を読み、作戦を立てて交渉に臨みます。

生徒たちは、中学3年の公民の授業内で「交渉」について学んできました。
授業では、「人と問題を切り離す」「立場ではなく利害に焦点を合わせる」「双方にとって有利な選択肢を考え出す」「客観的基準を強調する」「最善の代替案(BATNA)を用意する」「約束(コミットメント)の仕方を工夫する」「よい伝え方(コミュニケーション)を工夫する」の7項目を指針とした「交渉」の概念を学びました。
高校1年では、「探究」の授業で外交交渉、実務交渉を扱い、この授業で身につけた知識や技量を発揮する場として、今大会に出場しました。

報告に訪れた校長室で、4人の生徒たちは、対戦ではありながらも問題を解決するにあたって白黒をつけるのではなく、お互いが納得をする結論を導き出していく「交渉」の素晴らしさを話してくれました。
相手を自分たちの主張で論破するのではなく、相手の気持ちになって考え、相手と友好な関係を維持することの大切さを語る生徒たちの表情は、充実感に満ちていました。

今後も挑戦を続けていく生徒たちを、洗足学園では応援していきます。

>詳しくはこちら

2024.01.18

高1 哲学対話を行いました

1月11日(木)、高校1年で「哲学対話」を実施しました。

哲学対話は、対話の参加者が輪になり問いを出し合い、共に考えを深めていくというものです。
社会が目まぐるしい速度で変化し、その構造が複雑化する中で、答えのない問いを他者と協同して考え抜く力が求められています。
本校では、こうした社会の中で、幸福な自己実現を目指して生き抜いていく力を養う取り組みの一環として、哲学対話の場を設けています。

高校1年は学年目標として「疑う」ということを掲げており、この「疑う」ことの集大成として、文学・音楽・絵画・古美術など様々な領域を深く方法的に「懐疑」し、鋭く強靭な思想の数々を残した批評家である小林秀雄氏のテキストと、生徒たちは格闘しました。

小林さんの時に晦渋で難解な論理を前にして、つまづき苦しみながらも、クラスメイトとの、そしてテキストとの対話を、和気あいあいと、時に真剣な面持ちで、楽しんでいました。
多様な角度から複数の意見を出して議論を交わし、小林秀雄さんの文章をも「疑」い、議論の遡上に載せようとする姿勢には、頼もしさを感じました。

生徒たちには、今後の人生の中でも、腰を据えて他者と対話し、粘り強く思考を深めていくという姿勢を持ち続けていってもらいたいと思います。

>詳しくはこちら

2024.01.17

中2 探究授業の様子をお伝えいたします

これまで連載形式で高校1年の探究授業の様子をレポートして参りました。
本校の探究授業は高校だけではなく、中学でも盛んに行われております。
本日は、中学2年の探究授業の様子をお伝えいたします。

中学2年では、クラスごとに与えられた問いを元に、3~4人の班で様々な角度から対話し、問いを練り直し、その問いに対して答えるための適切な資料を見つけ、読み、問いへの答えを提示するという探究の授業を行ってきました。

あるクラスに与えられた問いは、「安全性が100%保証された遺伝子操作があるなら、自分の子供の性別や特性を遺伝子操作するか?」でした。
この問いで対話をスタートさせたあるグループは、「遺伝子操作で遺伝子を変えられるとして、人間に不可欠なものとは何か」という問いに発展させていました。

また「世界の中で一番暮らしやすい国はどこか?」という問いは、「人間の幸せに必要なものは何か」となり、「人間とはどのような存在か」という普遍的な問いにいきついていました。
様々な角度から問い直すことのできる「良い問い」かどうかに対する目が育ってきたことが感じられます。

最終授業では、異なるテーマで探究を続けてきたグループの発表を聞きました。
生徒からは、次のような声を聞くことができました。
「何か1つの普段あまり考えることのないようなことについて、時間をもらってじっくりと考え、新たに問いを立て、それの答えも考えるということは面白かったし、同じ問いから派生した問いについての発表も、他のクラスの違うテーマでの発表も、どれもとても興味深く、また同じようなことをしたいと思った。」

「参考文献について、参考文献をただ示すだけではなく、どのようにその情報を使ったのか述べている班があり、問いとの関係がわかりやすくていいと思った。問いを見つけるための問いや、関係した問いなど、色々な問いの立て方があって考えをよく深めることができた。」

社会的に課題となっていることに対し、他グループの発表を聞き、多角的な視点から見つめ直すことで、現実社会の複雑さに思いを致すこともできたようです。

>詳しくはこちら

2024.01.16

スキー教室が行われました

昨年末に行われたスキー教室の様子をお伝えいたします。
2023年12月21日~24日の4日間の日程で、長野県白樺高原国際スキー場にてスキー教室が行われました。
天候にも恵まれ、白銀の中、スキーをすることができました。

レベル毎に少人数のグループに分かれ、インストラクターの方々の指導の下、スキーを楽しみました。
初級グループの生徒たちは、スキー靴のはき方やリフトの乗り方に苦戦しながらも徐々に慣れていき、2日目以降はボーゲンでゆっくり坂道を滑ることができるようになるまで上達しました。
中上級グループの生徒たちは、パラレルターンを練習したり、リフトに乗って少し傾斜の大きいコースに挑戦したりと、見事な滑りを見せていました。

生徒たちは、白と青が美しく映る景色に、自然の壮大さを感じていました。
また、クラスの壁や学年の壁を越えて交流することで、スキーの技術を学ぶだけでなく、縦のつながり横のつながりで協働することの重要性や同じ目的を持って時間を共有すること尊さを学ぶことができました。
参加した生徒たちは、「来年も参加したい!」と感想を語ってくれました。

生徒たちにとって、人生の思い出に残る貴重な経験ができた4日間でした。

>詳しくはこちら

2024.01.15

2024年度帰国生入試を実施しました

1月13日(土)2024年度帰国生入試を実施いたしました。

本年度はA方式(英・英面)96名、B方式(英・国・算・英面)107名のご出願がありました。
そのうちA方式91名、B方式103名の受験生が出席し、試験に臨まれました。

玄関では校長先生をはじめ、ネイティブの先生たち、本校の卒業生が並び、受験生を出迎えました。
受験生の皆さんは、先生たち、卒業生たちの挨拶に、元気よく応じていました。

これまで目標に向けて懸命に努力してきた受験生の皆さんが、教室で試験に向き合う姿には崇高なものがございました。
英語の面接試験では、質問に答える姿勢だけではなく、自分の考えを的確に相手に伝えようという熱意と気高さが感じられました。

洗足学園は受験生の頑張りを、心より応援しております。

>詳しくはこちら

2024.01.11

Minerva Cafeに狩野探幽作の掛け軸が展示されました

本校では生徒たちに、本物の芸術に触れてもらいたいとの思いから、芸術に満ち溢れる空間を創造しています。
アトリウムに設置されたMinerva像をはじめ、校内には一流の芸術家の作品が数多く展示されています。

1月10日(水)、学園生活での憩いの場として利用されている「Minerva Cafe」に、狩野探幽作「松竹鶴之図 双幅」が飾られました。
狩野探幽は、江戸時代前期の狩野派画家で、初めて江戸幕府の御用絵師となった人物です。
11歳で徳川家康に謁見、13歳の時には2代将軍徳川秀忠に祖父である狩野永徳の再来と絶賛されました。
桃山時代に流行した豪華な画風とは違い、余白を生かした淡白で瀟洒な画風で一世を風靡し、以降狩野派の地位を確立しました。

Minerva Cafeに飾られた「松竹鶴之図」の双幅も、探幽の画風が遺憾なく発揮された作品です。
本作品をはじめ、奥村信之先生作Minerva像、人間国宝の濱田庄司先生の陶器、スタニスラフ・リベンスキー作のガラスアート、伝統技術の粋が尽くされた茶室「緑叡庵」など、本校の展示作品や建物には、まさに本物の持つ力があります。

教えられるのではなく、本物に触れ自ら感じるという経験は、生徒たちにとって必ずや人生の財産になるはずです。
これらの作品のある環境で中高6年間を過ごした生徒たちには、日本人として胸を張ってユニバーサルな活躍ができる大人に成長してもらいたいと思います。

>詳しくはこちら

2024.01.10

20歳を祝う会が行われました

1月8日(月・祝)第74回洗足学園高等学校卒業生たちが華やかな和服姿で本校に集いました。
洗足学園ではマザーポートスクール構想のもと、船出した卒業生たちがいつでも母校であり母港である洗足学園に戻ってこられる機会があります。
その一つとして、この「20歳を祝う会」が、毎年成人の日に開催されております。

200名を超えるの卒業生と卒業生の家族が式典の会場となった大講堂に集いました。
登壇した宮阪校長先生からは、はじめに能登半島地震の被災者の方々へのお見舞いの言葉が述べられ、続いて未来へ羽ばたく新成人の皆さんへのメッセージが送られました。
卒業生の会である「若尾会」会長の言葉、担任・副担任の先生方の言葉、卒業生代表による「新成人のことば」が述べられました。
登壇した卒業生たちの恩師である先生たちの言葉に、卒業生の誰もが笑顔になりました。
卒業生代表の言葉には、自分たちが成長する過程で保護者や学校から受けた様々な支えへの感謝とこれから未来を切り拓いていく決意が込められており、参列者全員が心を打たれました。

その後、先輩たちを祝うべく後輩である高校1年生たちによるお祝いのオーケストラ演奏が華を添えました。
高校1年生の音楽授業選択者によるオーケストラ演奏では、ワーグナー作曲「マイスタージンガー」と校歌が披露され、卒業生たちは後輩たちの奏でる素晴らしい音色に聴き入っていました。

式典終了後には記念撮影が行われました。
クラス単位で、広々としたグラウンドにて実施いたしました。
卒業生の満面の笑顔がこの日に集えた喜びを表していました。

洗足学園ではこのようなホームカミングデーを通して卒業生たちとの絆をしっかりと結び、生涯にわたる繋がりを持っていきたいと考えております。

>詳しくはこちら

2024.01.02

令和6年能登半島地震の発生を受けて ~生徒の皆さんへ~

在校生各位
 
 
2024年1月1日に発生した令和6年能登半島地震により被災された皆様、並びにそのご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。

このような困難な状況の中で、私たちには自助と共助の精神が必要とされます。
今は直接的な支援は難しいかもしれません。
しかし、一人ひとりが被災地に思いを馳せ、心を共にする気持ちを持ち続けることが、被災地の方々への心からの支援となります。

何か困ったこと、心配事がありましたら、以下の学校アドレスまでお知らせください。
皆さんの安全と健康を心から願っております。
そして、被災地の一日も早い復興と被災された方々に平穏な生活が戻りますことを心よりお祈り申し上げます。

連絡先メールアドレス
kinkyu0104@senzoku-gakuen.ed.jp(1月2日から1月4日まで)
 
 
洗足学園中学校・高等学校
校  長   宮阪 元子

>詳しくはこちら

2023.12.22

2学期を振り返って~高1 探究授業 Part3

連載をして参りました高校1年探究の授業の紹介。
今回のPart3で、2学期の探究レポートは最終回となります。

最終回は、生物の「種子の滞空時間を競う」、社会の「異次元の少子化対策にもの申す!」、数学の「『ゲームでの勝利』どこまで運か」を紹介いたします。

生物の「種子の滞空時間を競う」は生物の特徴からアイデアを得る「バイオミメティクス」を利用して、高所から落とした際に最も滞空時間が長いものを作成するという内容です。
生分解性物質のみ使用可能という条件のもと、既に存在している様々な種子の形状を調べ、生徒たちは自分たちのオリジナルの「種」を作成していました。
微調整を重ねて、授業の最後に10m近くの高さから落として時間を計測しました。
最長の滞空時間は9秒90でした。

社会の「異次元の少子化対策にもの申す!」は、少子化対策を批判的に検討し、どのような政策を行えばよいかを考え、提言をするという内容です。
神奈川県の担当職員の方もお招きし、現場をよく知る方からのご意見も伺いました。
生徒たちは、世界各国、あるいは都道府県、市町村でどのような取り組みが行われているかを調査し、少子化対策としてどのような政策が有効かを熟考していました。
生徒たちが提言した政策が、神奈川県では既に実現しているなど、実は想像以上に支援が充実していること等も知ることができました。

数学の「『ゲームでの勝利』どこまで運か」は、その名の通り、ゲームでの勝利にどこまで運が介在しており、どこまで自分の介入できる余地があるのかを数学的に考えるという内容です。
ゲームは、プレイヤーが交互に、縦横に複数個並んだ積み木をとっていき、最後の一つをとったプレイヤーが勝利するというものです。
積み木は、同一ターンに複数個とることができますが、横に連続している積み木のみ複数個とることができます。
複雑なルールですが、生徒たちはこのゲームの規則性を見出し、「必勝パターン」を発見していました。
なかなか規則性を見つけることができず、様々なパターンを書き出すなど、試行錯誤しているグループもありましたが、終了後は充実した表情を見せていました。
運の要素が大きいように思える事象にも規則性を見出し、それを数学的に表わせることを実感できたようです。

2023年のNEWS&TOPICSは本日の記事で最後となります。
今年一年ご覧いただきまして、心より感謝申し上げます。
新年は1月9日(火)より記事の掲載を行って参ります。
来年も本校の教育活動をわかりやすく皆様にお届けできるよう、努めて参ります。
どうぞ良いお年をお迎えください。

>詳しくはこちら

2023.12.21

12月のアトリウム展示作品を紹介いたします

師走も半ばを過ぎ、本校も2学期終業式を経て冬休みに入りました。
本日は、12月のアトリウムをポインセチアと共に彩る生徒たちの作品を紹介いたします。

まず紹介するのは、中学1年生の美術の授業で制作された作品です。
「紙で空想の植物をつくろう」という課題のもと、中1生たちは絵の具を使って、マーブリング等の様々な技法で色紙を作りました。
その色紙を利用し、想像力を生かして空想の植物を立体作品として作り上げています。
カラフルな色彩、独創的な形状など、生徒たちのイマジネーションの豊富さには驚かされます。

続いて紹介するのは、書道部の生徒たちの作品です。
展示された2作品は、それぞれの個性が光っています。
1つ目は「李思訓碑」の臨書です。
右肩上がりの独特な行書体で書かれた文字の特徴を掴み、見事に表現をしています。
2つ目は「さるかに合戦」の絵巻物です。
濃淡を織り交ぜ、ユーモラスに描かれた動物たちの物語は、見る者を惹きつける魅力に溢れています。

WEB上ではありますが、生徒たちの作品をどうぞお楽しみください。

>詳しくはこちら

2023.12.19

合唱部が朝のクリスマスミニコンサートを行いました

12月15日(金)の登校時間に、合唱部がクリスマスコンサートを行いました。

清々しい朝のひと時に、校舎2階の吹き抜けスペースのアトリウムには、合唱部の美しい歌声が響き渡りました。
部員たちはアトリウムのスロープに立ち、胸を張って美声を響かせました。
歌声に心を込めた合唱部の生徒たちの爽やかな笑顔が大変印象的でした。

マライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」をはじめとした定番のクリスマスソングから、松任谷由実さんの「恋人がサンタクロース」に至るまで、この時期ならでは曲に、生徒も教職員も心躍る様子で聴き入っていました。
合唱部の生徒たちの気持ちのこもった素晴らしい歌声が、聴く者すべての心に感動と共に届きました。

音楽に溢れる環境も本校の特徴の一つです。
活力に満ちた1日が素晴らしい歌声とともに始まったこの日となりました。

>詳しくはこちら

2023.12.18

入試問題体験会を行いました

12月16日(土)、本校では2024年度中学入試に向けた入試問題体験会を行いました。
午前の部・午後の部に、児童・保護者合わせて約1,400名の皆様が来校されました。

受験生の皆さんは、本番の試験会場となる教室において、試験当日と同じレイアウトの座席で、国語・算数・社会・理科の模擬問題を解きました。
これまで幾多の困難な状況を乗り越えて、受験に向き合い頑張ってきた受験生の皆さんの努力は、並大抵ではなかったはずです。
真剣に模擬問題に取り組むその姿は崇高なものでした。
心より敬意を表したいと思います。

保護者向けには、受験に際して、出願から入試当日に至るまでの流れの説明が、大講堂で行われました。
その後、国語・算数・社会・理科の各教科の模擬問題の解説と試験問題に関する説明が、動画で放映されました。

模擬問題と解答例、動画解説は、以下のページよりダウンロード及びご視聴いただけます。

入試情報特設サイト

受験生の皆さんは、入試当日に向けて体調に気をつけて、悔いの残らない一日一日を過ごしてもらいたいと思います。
洗足学園は、皆さんを心から応援しています。

>詳しくはこちら

2023.12.16

入試問題体験会の問題用紙、解答用紙、解答例、解説動画を掲載しました

12月16日(土)に開催いたしました「入試問題体験会」の問題用紙、解答用紙、解答例、解説動画を、「入試情報特設ページ」に掲載いたしました。
入試情報特設ページは、上のサムネイル画像をクリックしてご覧ください。

>詳しくはこちら

2023.12.15

「税についての作文」コンテストで6名受賞の快挙

国税庁と全国納税貯蓄組合連合会が共催する、中学生の「税についての作文」コンテストで、本校中学3年の6名が各賞を受賞する快挙を成し遂げました。
中学生の「税についての作文」コンテストは、将来を担う中学生が税に関することをテーマとして作文を書くことを通じて、税について関心を持ち、正しく理解を深めることを目的として毎年開催されています。

この日、受賞の報告に校長室を訪れた6名の生徒は、応募のきっかけや執筆にあたっての自らの考え、受賞の喜びを宮阪校長先生に語りました。
6名が輝いた賞と作品の題は以下の通りです。
全国納税貯蓄組合連合会 会長賞    W.Aさん 「日本とイギリスを比べて」
東京地方税理士会川崎北支部 支部長賞 G.Mさん 「イギリス帰りの日本の小学校」
川崎北間税会 会長賞         N.Rさん 「自然との並走」
川崎北納税貯蓄組合総連合会 優秀賞  K.Mさん 「税への向きあい方」
川崎北納税貯蓄組合総連合会 優秀賞  M.Rさん 「私が生まれた国」
川崎北納税貯蓄組合総連合会 優秀賞  T.Rさん 「酒税が織りなす日本の財政」

6名の作品の内、W.Aさんの作品を掲載いたします。
是非お読みください。
「日本とイギリスを比べて」
 最近の我が家では、私を含めた姉妹・母の服のサイズがほぼ同じで、互いの服を貸し借りしあう日々だ。「これは私の」「いや私のところに入ってた」こんな会話を何回しているか分からない。そんな中、私は夏休みに2週間という短い期間ながらイギリスに研修に行ってきた。日本との文化の違いに驚く日々を送りながら、私はイギリスでは子供の衣料品には課税しないという話を耳にし、とても驚いた。そういえば毎日のようにお土産に悩みながらイギリスの課税制度については興味さえ持っていなかったことを思い出し、イギリスと日本の課税制度について調べてみることにした。
 イギリスの消費税は20パーセント。ただし、生活に不可欠なものには課税されていない。例えばイギリスの代名詞と言っても過言ではない紅茶はもちろん、一緒に食べるミルクやビスケットは課税されていない。また、知識に課税しないという姿勢のイギリスは新聞や本には課税しないそうだ。同じように、次世代を担う子どもたちを育てるために不可欠である子供服は課税されないが、大人の服は課税されている、と考えることができるかもしれない。このように課税されているもの、されていないもの、その理由を考えていくと、イギリスの課税制度は理にかなっているな、と感じた。イギリス国民にとってどうしても削れないもの、将来の必要な人材を育てるために必要なものには課税せず、それ以外のものには多くても一定の税を課税する。そういう考え方はとてもわかりやすいし、国民にも理解しやすくて素敵だなと思った。
 続いて、日本の税制度についても調べてみた。日本では2019年には10パーセントとなって軽減税率も導入された。軽減税率制度では、酒類・外食を除く飲食料品と定期購読契約が締結された週2回以上発行される新聞を対象に消費税が8パーセントとなっている。
 ここまで2つの国の違いを調べてみて、両国の考え方は似ているな、と感じた。新聞や食物について軽減税率を採用する点など、日本の考え方はイギリスにも通じるような気がする。私たち国民は目に見えて負担が分かる消費税によく文句を言うし、それはイギリスでも多かれ少なかれ同じなのだと思う。だが、今回はイギリスと日本についてしか調べていないものの、政府は国民の生活を考えて課税を考えてくれていて、それは日本だけでなく世界にも共通するところがあるということを今回改めて知り、学ぶことができた。ものを買うときに、今後は消費税のマイナスな面だけ考えるのではなく課税する側や課税目的も頭の隅に置きながら生活していきたいと思う。

>詳しくはこちら

2023.12.14

2学期を振り返って~高1 探究授業 Part2

前回に引き続き、高校1年で行われた探究授業の様子をお伝えいたします。
今回は、「レゴプラミング」「使用性を評価する」「2次関数を体感する」という3つの講座をご紹介いたします。

「レゴプラミング」の講座では、チームごとにレゴブロックを使用し、作成したものにモーターやセンサーなどを取り付けます。
モーターやセンサーは、パソコンで書いたプログラム通りに作動するため、生徒たちはどのように動かしたいかをチームで考えながらプログラミングに挑戦していました。
色に反応して軌道の変わるバイクや、問題に正解すると開く金庫など、各チームが個性を発揮しながら多様な作品を生み出していました。

「使用性を評価する」の講座では、各チームごとに、与えられた素材を用いて乳液を作成し、その使用感を評価します。
チームごとに理想の乳液の使用感を目指して、乳液の素材や調合の割合に工夫を凝らしていました。
保湿性の高い乳液、浸透性の高い乳液、さらさらの乳液、粘性の高い乳液など、多様な乳液ができあがっていました。
この講座のポイントは、その使用感を客観的にデータ化するという点です。
曖昧で主観的な「感想」ではなく、いかに客観的に評価をするかというところに生徒たちは心を砕いていました。

「2次関数を体感する」の講座では、竹を用いて水鉄砲を制作し、その水鉄砲の発射時の地面の角度と飛距離の関係を調べます。
竹は洗足学園の敷地内に生えている竹を用いました。
竹筒から水が漏れないようにしたり、直接飛距離には関係のない竹の表面にも意匠を凝らしたり、思い思いの水鉄砲を制作していました。
水鉄砲の制作が終わったあとは、生徒たちは中庭に出て、発射時の地面の角度と飛距離の関係を計測しました。
思うように水が放物線を描かず、苦労しているグループもありましたが、上手く計測することができたようです。
二次関数を身近に感じ、数学が身近な事象の中に潜んでいることに気づかされていました。

>詳しくはこちら

2023.12.13

cookpadとの特別授業を行っています

本校では積極的に企業や大学とコラボレーションを行い、生徒たちへの授業を行っています。
1学期に引き続き、クックパッド株式会社とタッグを組み、食育のコラボレーション特別授業を行っています。

クックパッド株式会社は、料理レシピ検索・投稿サービス「クックパッド」をはじめ、食にまつわる多角的な事業を展開している企業です。
国内のみならず、「クックパッド」のグローバルプラットフォームの展開は、世界76カ国、34言語という世界的な広がりを見せています。

今回は、12月9日(土)より19日(火)まで、高校2年が1クラスずつ「食」を学びの題材として、講義と調理実習のワークショップに臨みました。

授業は、「共食」をテーマとしてライフスタイルを考えることからスタートしました。
「あなたが心を込めた料理をするなら、誰に何を作りたいですか?それはなぜですか?」という問いかけから授業は始まりました。
生徒たちは、自分の考えをワークシートに真剣な表情で記入していきます。
更に授業は、「誰かと一緒に料理をすることの価値」「誰かと一緒に食事をすることの価値」とは何かを考えるというステップに進んでいきました。
生徒たちは、「食」を通して自らのライフスタイルや人間関係を見つめるきっかけを得たようでした。

その後、ワークショップで行う調理の計画を、生徒たちは立てていきました。
ワークショップでは、ミートパスタの調理に挑戦しました。
単にスパゲティを作るのではなく、パスタや具材の持つ特性や調理の持つ役割・影響についてを考えながら実習に臨みます。
生徒たちは「健康な食について考える」といったことをはじめ、様々なアプローチで「食」への理解と思考を深めていきました。

今後も洗足学園では、社会を幅広い視野・視点で考える授業を展開して参ります。

>詳しくはこちら

2023.12.12

2学期を振り返って~高1 探究授業 Part1

高校1年の「総合的な探究の時間」では、生徒たちが希望する講座ごとに分かれ、自分の興味関心のある学びを深めていきます。
生徒たちの知的好奇心を育むべく、多種多様な講座が開かれており、どの講座に赴いても和気藹々と主体的に取り組む姿を見ることが出来ます。

今回はその中から「地域分析の技能をみがこう」「パスタブリッジ」という2つの講座をご紹介いたします。

「地域分析の技能をみがこう」の講座では、地理的な考え方を駆使して、社会が抱える問題や課題にアプローチしようというものです。
今回の講座では、グループに分かれた生徒は、興味関心を持った地域について調査をしていました。
例えば「テーマパークを新設するならどこか良いか」を交通の便や災害の有無等から調査をしているグループや、「北海道における政令指定都市への文科資本の集中」を少子高齢化や地形、産業等の観点から調査をしているグループが見られました。
社会課題を解決する実学としての地理の重要性に、生徒たちは気づいたようです。

一方、「パスタブリッジ」の講座では、各チーム1.8mmのパスタを使用して、頑丈な橋を作ることに挑戦しました。
ブリッジにおもりをつけ、何グラムまで耐えることができるかで、頑丈さを測定します。
2回目となるこの日は、多くの班が作成した設計図に基づいて実際にパスタブリッジの制作に着手しました。
慣れないグルーガンを駆使しながら、少しずつパスタを結合させては強度を確認していました。
生徒たちは以前の最高記録を塗り替えようと、物理や数学の公式を用いながらチームで協力し合っていました。

授業で学んだ内容を実践することで、知識の定着と共に、基礎学問の大切さを生徒たちに実感しているようでした。
学びの素晴らしさを「探究」の授業を通じて、今後も生徒たちに伝えて参ります。

>詳しくはこちら

2023.12.08

中2 卒業生の講演会の様子をお伝えいたします

先日のNEWS&TOPICSでは、高校2年で行われた卒業生による進路ガイダンスの様子をお伝えいたしました。
卒業生による在校生へのアプローチは高校だけではなく、中学でも行われています。
本日は、中学2年で行われた卒業生の講演会の様子をレポートいたします。

中学2年では、自分の在り方を見つめなおす機会にしてほしいとの思いから、社会人として活躍中の出版社に勤めるMさんと脳神経外科医のKさんの2名の卒業生に講演をしてもらいました。
中高生活から大学生活、そして現在の仕事の内容や仕事にかける思いなど、自分の過去を振り返り、現在を真摯に見つめる2人の姿勢から、生徒たちは多くの刺激を受けることができたようです。

生徒たちの感想の一部を紹介いたします。
「必ず何者になるから焦らない」という言葉がすごく心に残った。今できることを焦らず全力で頑張っていこうと思えた。

「選んだ方を正解にしなくてはならない」という言葉が印象的だった。私は選んだ後に振り返って、あっちの方がよかったかもと後悔してしまうことが多いので、どっちが正しかったかではなく、正しくするためにどうするべきかを考えていこうと思った。

「人は違うから面白くて、違うので苦労する」という言葉が印象に残った。私の友達は、私の趣味や考えなどがほぼほぼ反対なのに、とても仲が良く、たまに喧嘩することもあるので、この言葉は私たちの関係のことを言っていると思った。これからも友達の違いを見つけていきたい。

勉強をする意味について、「自分の好きなこと、やりたいことの可能性を広げるため」と思っていたが、「自分の好きなことを相手に納得させる、友達の夢を理解し応援するため」というのは意外に思ったが、そのような捉え方もあるのだなと思った。

>詳しくはこちら

2023.12.05

中3 修学旅行事後報告会を行いました 後編

10月24日から27日までの3泊4日の日程で行われた中学3年の修学旅行。
前回と今回の2回に渡って、事後学習の様子をお伝えしております。
後編の今回は、展示会と並行して行われた「平和制作物の生徒発表」と「講演会」の様子をレポートいたします。

大講堂で行わたプログラムの前半は、生徒の発表です。
生徒たちは修学旅行の事前学習の一環として、平和に関する制作物を各自作り上げました。
制作物は多種多様であり、先日のNEWS&TOPICSでもお伝えしたサンドアートから平和をテーマにしたデザイン画、詩の制作に至るまで、生徒たちが平和に対してそれぞれの思いを込めた作品ばかりです。
各クラスで選ばれた24名の気持ちのこもった発表に、来場した在校生の保護者や教員は惜しみない拍手を送っていました。

後半は、元国連事務次長の山本忠道氏による講演と、代表の生徒たちとの質疑応答が行われました。
山本先生からは国連の歴史から現在の紛争まで、幅広く国際社会と平和に関して、ご自身の経験を交えてお話しくださいました。
質疑応答では、修学旅行実行委員長のT.Aさんをはじめ、代表の生徒から鋭い質問が投げかけられましたが、山本先生は一つ一つ丁寧に答えられていました。
終了後、ミネルヴァカフェでは生徒有志が山本先生を囲み、真剣な表情でさらに踏み込んだ質問をしている姿が大変印象的でした。

中学3年では、事前学習期間を含め約半年間にわたり平和について深く学習して参りました。
今回の学びが、生徒たちの未来にきっと繋がることを確信した事後学習となりました。

>詳しくはこちら

page_top